2023年

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIX
G.プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」

[全4幕]新制作〈原語(イタリア語)上演/字幕付〉

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  • 公演スケジュール
    京都公演
    2023年3月17日(金)18:30開演
    2023年3月19日(日)15:00開演
    ロームシアター京都 メインホール
    東京公演
    2023年3月23日(木)15:00開演
    東京文化会館 大ホール
    愛知公演
    2023年3月26日(日)15:00開演
    愛知県芸術劇場 大ホール
    _
    [上演時間]
    第1幕 約35分、第2幕 約20分
    休憩 25分
    第3幕 約25分
    休憩 20分
    第4幕 約30分
    *18:30開演の公演は21:10頃、15:00開演の公演は17:40頃を予定しております。


    出演
    ミミ:エリザベス・カバイエロ
    ロドルフォ:ジャン=フランソワ・ボラス
    ムゼッタ:アナ・クリスティ
    マルチェッロ:デイヴィッド・ビズィック
    ショナール:デイヴィッド・クロフォード
    コッリーネ:ウィリアム・トマス
    ベノワ/アルチンドーロ:フィリップ・ココリノス


    音楽監督:小澤 征爾
    指揮:ディエゴ・マテウス(小澤征爾音楽塾首席指揮者)
    演出:デイヴィッド・ニース
    装置・衣裳:ロバート・パージオーラ
    照明:高沢 立生
    管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
    合唱:小澤征爾音楽塾合唱団、京都市少年合唱団


    主催:小澤征爾音楽塾/ヴェローザ・ジャパン
    京都市/ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)(京都公演)
    東海テレビ放送(愛知公演)
    共催:公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
    協賛:ローム株式会社
    後援:ニッポン放送、TOKYO FM(東京公演)
    協力:ANA
    企画・制作:ヴェローザ・ジャパン


  • 指揮・演出

    • photo: 小澤 征爾
      音楽監督
      小澤 征爾
      プロフィール »

      小澤 征爾

      小澤 征爾[音楽監督]

      1935年、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。幼いころからピアノを学び、成城学園中学校を経て、桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を学んだ。
      1959年、ブザンソン指揮者コンクールで第1位を獲得。当時ボストン響の音楽監督であり、このコンクールの審査員であったシャルル・ミュンシュに翌夏タングルウッドに招かれた。その後、カラヤン、バーンスタインに師事、ニューヨーク・フィル副指揮者、シカゴ響ラヴィニア・フェスティバル音楽監督、トロント響音楽監督、サンフランシスコ響音楽監督を経て1973年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任、アメリカのオーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務めた。
      ボストン交響楽団の音楽監督としてオーケストラの評価を国際的にも高め、1976年のヨーロッパ公演および1978年3月の日本公演で多大の成果を挙げる。1981年3月には、楽団創立100周年を記念して、アメリカ14都市演奏旅行を果たし、同年秋には、日本、フランス、ドイツ、オーストリア、イギリスを回る世界公演を実施。その後も1984年、1988年、1991年にヨーロッパ公演と1986年、1989年には日本公演を行い、いずれも絶賛を博す。1978年には、中国政府の公式招待により、中国中央楽団と1週間にわたって活動したのをはじめ、1年後の1979年3月にはアメリカのオーケストラとしては初めてボストン響を率いて再度訪中し、意義深い音楽・文化交流を果たした。それ以来、中国とは深い関係を築いている。他にも、1973年6月にはサンフランシスコ響を率いて、モスクワ(ソビエト連邦・当時)を訪れ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチと共演している。
      2002年秋には、東洋人初のウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任、2010年春まで務めた。
      欧米での評価と人気は絶大なものがあり、これまでにベルリン・フィル、ウィーン・フィルをはじめとする多くのオーケストラ、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、フィレンツェ歌劇場、メトロポリタン・オペラなど主要オペラハウスに出演している。
      日本においては、恩師齋藤秀雄を偲んでサイトウ・キネン・オーケストラを発案、秋山和慶らの仲間に声を掛け組織し、1984年東京・大阪公演で大成功を収め、1987年、1989年、1990年にはヨーロッパ公演を、1991年にはヨーロッパ、アメリカ公演を行い絶賛を博した。 1992年からは、芸術的念願であった国際的音楽祭 “サイトウ・キネン・フェスティバル松本” へと発展させ、総監督に就任(~継続中)。その後もサイトウ・キネン・オーケストラは、1994年、1997年、2001年、2004年、2010年、2011年に海外ツアーを実施。フェスティバルは、2015年より、“セイジ・ オザワ 松本フェスティバル” として新たなステージに踏み出した。
      また、1996年にサイトウ・キネンの室内楽勉強会から始まった室内楽アカデミー奥志賀を、アジア圏の優秀な学生に門戸をひろげる小澤国際室内楽アカデミー 奥志賀として2011年にNPO法人化。一方で、実践を通して若い音楽家を育成するための “小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト”(2000年~)、および “小澤征爾音楽塾オーケストラ・プロジェクト”(2009年~)を公益財団法人ローム ミュージック ファンデーションの支援を受けて精力的に展開。2005年にはヨーロッパにおける音楽学生を対象にしたSeiji Ozawa International Academy Switzerlandをスイスに設立し、教育活動に力を注いでいる。その他、水戸室内管弦楽団とは1990年の創立時より親密な関係にあり、2013年からは同楽団の総監督を務めると共に水戸芸術館館長も務めている。さらに、新日本フィルハーモニー交響楽団とは創立に携わり、長期に渡り活動を続けた。
      これまでに国内外で受賞した賞には、朝日賞(1985)、米国ハーバード大学名誉博士号(2000)、オーストリア勲一等十字勲章(2002)、毎日芸術賞(2003)、サントリー音楽賞(2003)、フランス・ソルボンヌ大学名誉博士号(2004)、ウィーン国立歌劇場名誉会員(2007)、フランス・レジオン・ドヌール勲章オフィシエ(2008)、フランス芸術アカデミー外国人会員(2008)、日本国文化勲章(2008)、イタリア・プレミオ・ガリレオ2000財団 金百合賞(2008)、ウィーン・フィルより日本人として初めて「名誉団員」の称号(2010)、高松宮殿下記念世界文化賞(2011)、渡邉暁雄音楽基金特別賞(2011)、ケネディ・センター名誉賞(2015)などがある。2016年、サイトウ・キネン・フェスティバル松本2013で録音された小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによるラヴェル:歌劇「子どもと魔法」のアルバムが、第58回 グラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞。同年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員、東京都名誉都民の称号を贈られる。2022年3月、日本芸術院会員に選ばれた。

    • photo: ディエゴ・マテウス
      指揮
      ディエゴ・マテウス
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      ディエゴ・マテウス

      ディエゴ・マテウス[指揮]

      ベネズエラのエル・システマ出身で才能を開花させている第一世代の音楽家の一人。37歳にして充実のキャリアを歩み、フェニーチェ歌劇場の首席指揮者、アバドの招きによりモーツァルト管弦楽団の首席客演指揮者、メルボルン交響楽団の首席客演指揮者を歴任。
       2018年12月、東京サントリーホールでのドイツ・グラモフォン創立120周年記念スペシャル・ガラ・コンサートで小澤征爾と交代で指揮を務め、アンネ=ゾフィー・ムターの独奏でサイトウ・キネン・オーケストラを指揮。
       小澤征爾の招きによりサイトウ・キネン・オーケストラのアジア・ツアーを指揮し、セイジ・オザワ 松本フェスティバルでも共演。
       そのほか、これまでに聖チェチーリア国立音楽アカデミー管、ミラノ・スカラ座管、マーラー室内管、フランス放送フィル、スペイン国立管、BBCフィル、フィルハーモニア管、ロイヤル・フィルハーモニー管、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管、プラハ・フィル、ボルサン・イスタンブール・フィル、スヴェトラーノフ記念ロシア国立響、イスラエル・フィル、ロサンゼルス・フィル、OSESPサンパウロ州立響、N響などを指揮。
       オペラでは、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン国立歌劇場、バルセロナ・リセウ大劇場、フィレンツェ五月音楽祭、ペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティバル、トリノ王立歌劇場で仕事をしており、21年6月にはアレーナ・ディ・ヴェローナで初めて《アイーダ》を指揮して大成功を収めた。今後、パリ・オペラ座やメトロポリタン歌劇場へのデビューも予定。22年7月にはローマのカラカラ浴場でミキエレット演出によるローマ歌劇場のバーンスタイン《ミサ》も控えている。
       ベネズエラではエル・システマ各オーケストラの養成やレパートリー拡大に尽力するとともに、シモン・ボリヴァル交響楽団の首席指揮者も務める。小澤征爾音楽塾では22年《こうもり》を指揮。高く評価を受け、同年、音楽塾初の首席指揮者に就任した。

    • photo: デイヴィッド・ニース
      演出
      デイヴィッド・ニース
      プロフィール »

      デイヴィッド・ニース

      デイヴィッド・ニース[演出]

      最近まで25 年にわたりメトロポリタン歌劇場で首席演出家を務め、100 演目近いプロダクションを演出した。加えて、シカゴ、サンフランシスコ、ワシントン、ボストン、オレゴン州ポートランドやドイツ・ボンのオペラ・カンパニーをはじめ、フィレンツェ五月音楽祭、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、西宮市の兵庫県立芸術文化センターでも演出を手がけている。
       タングルウッド音楽祭、ボストンのシンフォニー・ホール、カーネギーホールで初めて小澤征爾/ボストン交響楽団のオペラ舞台を手がけ、以来長年にわたり小澤征爾とコラボレーションを重ねている。日本ではこれまでに、小澤征爾が率いる音楽祭で30 以上のプロダクションを演出しており、現在もセイジ・オザワ松本フェスティバルや、アーティスティック・ディレクターも務める小澤征爾音楽塾でプロダクションを創出している。
       松本城で行われたサイトウ・キネン・フェスティバル松本初の野外プロダクションでは、ニースが手がけた《ファウストの劫罰》を5 千人の聴衆が鑑賞した。また、ニースの演出によるフィレンツェ五月音楽祭とサイトウ・キネン・フェスティバル松本の共同制作による《ピーター・グライムズ》は、この作品の米国初演50 周年を記念してタングルウッド・ミュージック・センターで立ち上げられたプロダクションであり、『A Tale of Tanglewood』と題するドキュメンタリー・フィルムにも収録されている。

    • photo: ロバート・パージオーラ
      装置・衣裳
      ロバート・パージオーラ
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      ロバート・パージオーラ

      ロバート・パージオーラ[装置・衣裳]

      メトロポリタン歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ、ストラトフォード・シェイクスピア・フェスティバル、サンフランシスコ・オペラ、サンタフェ・オペラ、セントルイス・オペラ・シアター、フォートワース・オペラ、オペラ・ボストン、グリマーグラス・オペラ、マンハッタン音楽学校、ジュリアード演劇学校で舞台装置・衣裳をデザインしている。このうちメトロポリタン歌劇場では《カプリッチョ》、《海賊》、ストラトフォードでは《ウィンザーの陽気な女房たち》、フォートワースでは《ジュリオ・チェーザレ》を手がけた。2014年に兵庫県立芸術文化センターで《コジ・ファン・トゥッテ》、サイトウ・キネン・フェスティバル松本で《ファルスタッフ》の装置・衣裳を担当。最近ではボストン・バレエの《くるみ割り人形》と《白鳥の湖》で装置・衣裳を手がけている。
      2008年にシドニー・オペラ・ハウスの《アラベラ》でヘルプマン賞の衣裳デザイン部門にノミネート。06年にフロリダ・グランド・オペラ/セントルイス・オペラ・シアター共同制作によるデイヴィッド・カールソン/コリン・グラハムの新作オペラ《アンナ・カレーニナ》の世界初演で衣裳を手がけた。英国のガーシントン・オペラで《フィガロの結婚》と《コジ・ファン・トゥッテ》を手がけ、ヨーロッパではほかに、モンテ・カルロ歌劇場の《コジ・ファン・トゥッテ》、ハノーファー州立歌劇場のグノー《ファウスト》にも携わっている。
      演劇でも、舞台装置を手がけた作品がワシントンのシェイクスピア・シアターで頻繁に上演されており、これまでに、《田舎女房》、《ドン・カルロ》、《ウィンダミア夫人の扇》の衣裳デザインでヘレン・ヘイズ賞を3回とアイリーン・シャラフ・ヤング・マスター賞を受賞。アメリカン・バレエ・シアター、サンフランシスコ・バレエ、マイアミ・シティ・バレエなどバレエ舞台のデザインも手がけている。トビン舞台芸術財団理事。

  • 出演

    • photo: エリザベス・カバイエロ
      ミミ:
      エリザベス・カバイエロ
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      エリザベス・カバイエロ

      エリザベス・カバイエロ[ソプラノ]

      「豪華で豊かな、表情に富むソプラノ」とニューヨーク・タイムズ紙に評され、「声域の隅々まで自在に、軽やかに豊かな声を響かせる逸材」とウォール・ストリート・ジャーナル紙に称賛される。とりわけ当たり役である《椿姫》ヴィオレッタのドラマティックな説得力のある解釈は高く評価されており、この役でメトロポリタン歌劇場、オペラ・キャロライナ、コスタリカ国立歌劇場、フロレンティン・オペラ、マディソン・オペラ、パシフィック響、オーランド・フィルなど各地の劇場や楽団に起用されている。
      最近、シュトゥットガルト州立歌劇場で《ラ・ボエーム》のミミ、メキシコ・シティのパラシオ・デ・ベジャス・アルテスで《オテロ》のデズデモナ、マドリッドのサルスエラ劇場でキューバの同名小説に基づく《セシリア・ヴァルデス》(ヨーロッパ初演)のタイトルロールなど、次々と劇場デビューを果たしている。2020年は、シュトゥットガルト歌劇場に再登場してボーイト《メフィストフェレ》、パシフィック響との共演でマーラー《交響曲第8番》、ポートランド響との共演でヴェルディ《レクイエム》、メトロポリタン歌劇場で《椿姫》、そして《トスカ》役でデビューを予定していた。
      今シーズンは、クラーゲンフルト市立劇場で《仮面舞踏会》のアメーリア、マディソン・オペラで《フィガロの結婚》の伯爵夫人を歌う。昨シーズンは、シュトゥットガルト州立歌劇場で《蝶々夫人》のタイトルロール、フロリダ・グランド・オペラで《欲望という名の電車》のブランチを歌い、マディソン響のクリスマス・ガラ・コンサートに出演。また、コロラド響との共演でブルックナー《テ・デウム》およびベートーヴェン《交響曲第9番》の独唱も務めた。

    • photo: ジャン=フランソワ・<nobr>ボラス</nobr>
      ロドルフォ:
      ジャン=フランソワ・ボラス
      プロフィール »

      ジャン=フランソワ・<nobr>ボラス</nobr>

      ジャン=フランソワ・ボラス[テノール]

      同世代でも抜きん出たテノールの一人として知られ、世界の主要劇場に出演。近年はパリ・オペラ座、モンテカルロ、バレンシア、ウィーン国立歌劇場で騎士デ・グリューを歌って大成功を収め、ロイヤル・オペラ・ハウスで《悪魔ロベール》ランボーとナブッコ、モンテカルロでアルフレード、サンタ・チェチーリアで《カルメル派修道女の対話》騎士フォルス、シャンゼリゼ劇場で《ヴェスタの巫女》チンナとマクダフを歌っている。ウィーン国立歌劇場で《椿姫》、《ラ・ボエーム》、《ファウスト》、《ウェルテル》、トゥーロンで《ラクメ》、ミュンヘンとメスで《仮面舞踏会》、サンパウロで《タイス》、セイジ・オザワ松本フェスティバルで《ベアトリスとベネディクト》、アヴィニョン、フィレンツェ、パレルモで《ランメルモールのルチア》に出演。
      2014年にヨナス・カウフマンの代役としてメトロポリタン歌劇場でウェルテルを歌い、《リゴレット》、《ラ・ボエーム》、《ウェルテル》、《タイス》にも出演。
      最近はパリ・オペラ座、フランクフルト歌劇場、トリノ王立歌劇場で《カルメン》、モンテカルロ歌劇場で《ファウストの劫罰》と《ウェルテル》、シャンゼリゼ劇場で初の《エフゲニー・オネーギン》、トゥールーズ歌劇場で《カルメン》に出演。
      アラン・ギンガル、エヴェリーノ・ピド、ダニエル・オーレン、パトリック・フルニリエ、ダニエレ・カッレガーリ、ファブリツィオ・カルミナーティ、ミシェル・プラッソン、アラン・アルティノグリュ、ステファヌ・ドゥネーヴ、ロベルト・アバド、ダニエレ・ガッティ、ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ、リッカルド・フリッツァ、エマニュエル・ヴィヨーム、ダン・エッティンガーなどの指揮者と共演。
      今後はリヨン国立歌劇場で《エロディアード》(演奏会形式)、バリャドリッド・カルデロン劇場で《カルメン》、トゥールーズ歌劇場で《メフィストフェレ》に出演する。

    • photo: アナ・クリスティ
      ムゼッタ:
      アナ・クリスティ
      プロフィール »

      アナ・クリスティ

      アナ・クリスティ[ソプラノ]

      ニューヨーク・タイムズ紙に「俊敏で軽やかな声、身体、精神」と称賛されるグラミー賞受賞ソプラノ。華やかな声と舞台上の力強い存在感、天賦の音楽性を絶妙に兼ね備え、印象的な舞台で聴衆を魅了し続けている。
      2022/23年シーズンは、創立初年のサグハーバー声楽フェスティバルと、プーランク《グローリア》でサヴァンナ・フィルにデビューする。昨シーズンは《こうもり》(アデーレ)で小澤征爾音楽塾に、ピーター・ウンジャンが指揮するマーラー《交響曲第2番》でコロラド交響楽団に再登場した。
      最近の出演は、カーネギーホールへの再登場となる作曲家自身の指揮によるアメリカ響の久石譲《East Land Symphony》米国初演、そして、いずれも再登場となるコロラド響の《メサイア》、セントラル・シティ・オペラの《回転木馬》ジュリー・ジョーダン役など。また、《子どもと魔法》でステファヌ・ドゥネーヴ指揮/フィラデルフィア管にデビューし、ロバート・カーセン演出《真夏の夜の夢》ティターニアでオペラ・フィラデルフィアに出演したほか、フィンジ《地に平和》でブレット・ミッチェル指揮/コロラド響にデビューし、《子どもと魔法》でマイケル・ティルソン・トーマス指揮/サンフランシスコ響と再共演している。このほか最近の出演は、カナディアン・オペラ・カンパニーの《リゴレット》ジルダ、フロリダ・グランド・オペラの《ランメルモールのルチア》タイトルロール、ボストン・バロックの《フィデリオ》マルツェリーネ、デモイン・メトロ・オペラの《こうもり》アデーレなど。また、再来日して小澤征爾との共演で《ジャンニ・スキッキ》のラウレッタも歌っている。
       米国イリノイ州シカゴ生まれ。カリフォルニア州パサディナで育ち、夏を母の故郷の東京で過ごしてきた。流暢な日本語を話す。

    • photo: デイヴィッド・ビズィック
      マルチェッロ:
      デイヴィッド・ビズィック
      プロフィール »

      デイヴィッド・ビズィック

      デイヴィッド・ビズィック[バリトン]

      セルビア出身。ニュー・イスラエル・オペラ・ヤング・アーティスト・スタジオで学ぶ。2007年プラシド・ドミンゴ・オペラリア・コンクール第2位。
      今シーズンは日本で《ドン・ジョヴァンニ》レポレッロ、トゥーロン歌劇場で《カルメン》エスカミーリョ、リエージュ王立フィルでフランク《至福》を歌う。
      昨シーズンはメトロポリタン歌劇場で《蝶々夫人》シャープレス、ボルドーで《愛の妙薬》ベルコーレを歌い、ハレ管にシャープレスでデビュー。
      最近の出演は、トゥーロンでベルコーレと《ランメルモールのルチア》エンリーコ、マチェラータ音楽祭とテルアビブでエスカミーリョ、メトロポリタン歌劇場でマルチェッロ、メスとランスで《エフゲニー・オネーギン》タイトルロール、リセウ劇場で《マノン・レスコー》レスコーなど。
      パリ・オペラ座スタジオに招かれ、《ドン・ジョヴァンニ》のマゼットやレポレッロを客演。
      モーツァルト作品の解釈で高く評価され、アンジェ、ナント、ストラスブール、モンテカルロ、ボルドー、ジュネーヴで《フィガロの結婚》フィガロ、アヴィニョン、ストラスブール、モンペリエで《皇帝ティートの慈悲》プブリオ、パリ、マドリッド、エクサン=プロヴァンス音楽祭でマゼット、モスクワ、ベルリン、バレンシア、パリ・オペラ座、ロサンゼルス、シカゴ、ウィーン国立歌劇場で《ドン・ジョヴァンニ》レポレッロ、マリボルとルーアンでドン・ジョヴァンニ、サンテティエンヌで《フィガロの結婚》アルマヴィーヴァ伯爵を歌う。
      エルサレム響とフォーレ《レクイエム》、シューベルト《ミサ曲 変イ長調》、ハイドン《ネルソン・ミサ》、フリューベック・デ・ブルゴス指揮/パリ管と《はかない人生》(演奏会形式)、モンペリエ管、ボルドー管とベートーヴェン《交響曲第9番》、サン=ドニ音楽祭でエキルベイ指揮/パリ室内管&アクサンチュス室内合唱団とフォーレ《レクイエム》、セルビア放送響と《ドイツ・レクイエム》で共演。

    • photo: デイヴィッド・<nobr>クロフォード</nobr>
      ショナール:
      デイヴィッド・クロフォード
      プロフィール »

      デイヴィッド・<nobr>クロフォード</nobr>

      デイヴィッド・クロフォード[バス・バリトン]

      アメリカ出身。「傑出した存在」とニューヨーク・タイムズ紙に称賛され、その「轟きわたるバス・バリトン」がニューヨーク・クラシカル・レビューでも高く評価されている。近年の演目は、オペラ・オマハの「Opera Outdoors」コンサートや、公演が延期またはキャンセルとなったアトランタ・オペラの《セビリャの理髪師》、メトロポリタン歌劇場の《ホフマン物語》、《ビリー・バッド》など。2021/22年シーズンは、アトランタ・オペラで《ジュリオ・チェーザレ》のアキッラと《セビリャの理髪師》のドン・バジリオ、ナッシュヴィル・オペラで《リゴレット》のモンテローネを歌い、《トゥーランドット》でメトロポリタン歌劇場に再登場し、サンタフェ・オペラで《カルメン》のスニガを歌った。
      07年に《マクベス》の戦士の亡霊役でメトロポリタン歌劇場にデビューして以来、同歌劇場で300公演以上に出演し、200公演以上でカヴァーキャストを務めてきた。17/18年シーズンは同歌劇場で《ホフマン物語》、16/17年シーズンは《ロメオとジュリエット》のパリス(新演出)、《マノン・レスコー》の軍曹、《清教徒》のヴァルトン卿、《エフゲニー・オネーギン》の隊長など、7作品の50公演以上に出演。15/16年シーズンは《アンナ・ボレーナ》のロシュフォール、《リゴレット》のチェプラーノ伯爵、《トゥーランドット》の役人、《蝶々夫人》の神官などで出演。そのほかこれまでに、《ホフマン物語》のヘルマン/シュレーミル、《仮面舞踏会》のホーン伯爵、《アンドレア・シェニエ》のシュミット、《トロイアの人々》のエクトルの亡霊、《ナブッコ》のバールの大神官、《西部の娘》のハッピー、《アルミーダ》のアスタロッテ、《ナクソス島のアリアドネ》のかつら師、《トスカ》のアンジェロッティおよび看守などの役で同歌劇場に出演している。

    • photo: ウィリアム・トマス
      コッリーネ
      ウィリアム・トマス
      プロフィール »

      ウィリアム・トマス

      ウィリアム・トマス[バス]

      イギリス出身。ギルドホール音楽演劇学校オペラ科を最近卒業した、もっとも将来を嘱望される若手歌手の一人。BBCニュー・ジェネレーション・アーティスト2021-23。22/23年シーズンはシャンゼリゼ劇場とグラインドボーン・オン・ツアーで《ラ・ボエーム》コッリーネを歌い、《真夏の夜の夢》スナッグでノルマンディ・ルーアン歌劇場にデビュー。
      エンシェント室内管弦楽団とヘンデル《メサイア》、グラインドボーン・オン・ツアーでモーツァルト《レクエイム》、アントワープ響とヘンデル《ヨハネ受難曲》、モンテヴェルディ管と《トロイアの人々》ナルバルで共演。
      今後はロイヤル・オペラ・ハウスとミラノ・スカラ座へデビューし、パリ・オペラ座にも再登場する。最近の出演はイングリッシュ・ナショナル・オペラで《ラ・ボエーム》コッリーネ、パリ・オペラ座で《パルジファル》聖杯の騎士、グラインドボーン音楽祭でバーバー《ヴァネッサ》ニコラス(イギリス初演)、ガージントン・オペラで《ペレアスとメリザンド》羊飼い、ウィーン国立歌劇場で《真夏の夜の夢》スナッグ、グラインドボーンで《魔笛》僧侶II/武士II、イングリッシュ・ナショナル・オペラで《サティアグラハ》パルシ・ラストムジなど。
      モンテヴェルディ管とベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》、ブリテン・シンフォニアとモーツァルト《レクイエム》でBBCプロムスに出演し、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックと《ヨハネ受難曲》、バーミンガム市響と《利口な女狐の物語》神父/あなぐま/ハラシタ(演奏会形式)、イングリッシュ・ナショナル・オペラ管とヘンデル《メサイア》、ロンドン響と《カンタータ・プロファーナ》、リヨン国立管とベートーヴェン《交響曲第9番》で共演。
      2018年にキャスリーン・フェリア賞とジョン・クリスティ賞、2021年批評家協会ヤング・タレント(声楽)賞、2019年ヴェロニカ・ダン国際声楽コンクールなど受賞。

    • photo: フィリップ・ココリノス
      ベノワ/アルチンドーロ:
      フィリップ・ココリノス
      プロフィール »

      フィリップ・ココリノス

      フィリップ・ココリノス[バス・バリトン]

      「喜劇的どんちゃん騒ぎ」と「第一級の歌唱」を『オペラ・ニュース』誌に称賛される。1985年にメトロポリタン歌劇場ナショナル・カウンシル・オーディションで受賞し、同歌劇場の87/88年シーズンにデビュー。以来、「Live from the Met 」でテレビ放送された《ドン・ジョヴァンニ》、《ヴェルサイユの亡霊》の世界初演、そして《Sly》や《シラノ・ド・ベルジュラック》、《The Gambler》のMET初演、ショスタコーヴィチのヴェリズモ・表現主義的オペラ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》など、同歌劇場の40作品の400公演以上に出演。《トスカ》、《ラ・ボエーム》、《西部の娘》、《椿姫》、《アドリアーナ・ルクヴルール》、《つばめ》、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、《マクベス》、《マノン》、《ドン・カルロ》、《トスカ》、《セビリャの理髪師》、《ジャンニ・スキッキ》、《マノン・レスコー》、《フィガロの結婚》など、ジェームス・レヴァインが指揮する同歌劇場のスタンダード・レパートリーのプロダクションに幾度も出演してきた。METライブ・ビューイングでは、《マノン》、《西部の娘》、《鼻》、《ウェルテル》、《マノン・レスコー》、《フィガロの結婚》、《ラ・ボエーム》、《ムツェンスク郡のマクベス夫人》に出演。
      今シーズンも引き続き、《ムツェンスク群のマクベス夫人》、《ラ・ボエーム》、《トスカ》など同歌劇場で出演を重ねる。また、ロサンゼルス・オペラで《トスカ》堂守、サンディエゴ・オペラで待望の《ジャンニ・スキッキ》シモーネを歌う。昨シーズンのメトロポリタン歌劇場では、《ラ・ボエーム》、《フィガロの結婚》、《エレクトラ》、《ナクソス島のアリアドネ》への出演に加え、新作オペラのワークショップにも携わった。また、《タンホイザー》ビーテロルフと《トロヴァトーレ》でロサンゼルス・オペラに再登場している。

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